1人当たりの効率を上げる商品へのブランドスイッチ!

食用油の販売戦略にお悩みではありませんか?
様々な種類の食用油が並ぶ中、それぞれの食用油を訴求するためには関連商品の同時購買データに基づいた具体的な販売戦略が重要となります。
実際の購買データを元に、顧客の購買傾向を考えていきましょう。

こちらの記事は続編です。前回の記事はこちらから↓

食用油別!缶詰の選び方から見る売上維持の秘訣

 

食用油の同時購買データ

同時購買のデータを見ていきましょう。相関の高い商品があった食用油に絞ってポイントをご紹介します。
キャノーラ油は、主に揚げ物に使われることから、てんぷら粉、唐揚げ粉、パン粉といった関連商品が上位を占めています。
ごま油は、米油が関連商品の上位に散見され、米油では、ごま油が上位に複数並んでいます。
サラダ油も混ぜて使う人は多いようですが、この2つの組み合わせがお勧めということになります。
オリーブオイルは、アヒージョの簡便調味料や、ガーリックのシーズニング等が上位をほぼ独占しており、イタリア料理との関連の強さがそのまま表れています。

 

健康志向オイルの同時購買データ

MCTオイルは、MCTオイルを使ったドレッシングやアマニ油など、健康志向へのこだわりが窺える商品が多いです。
それが最も強く表れていたのは、ここでもやはりアマニ油とエゴマ油です。
どちらの上位も傾向は同じでしたが、特にエゴマ油の場合は有機タイプのものや、エゴマ油を使ったマヨネーズ、MCTオイル、黒酢等の健康志向商品の多さがより際立っていました。
また、アマニ油、エゴマ油の購買グループは減塩商品(加工食品)の一人あたりの買上点数(図表⑦)も最も高かったです。
健康への意識の高さは、それほど特筆に値するレベルの実態と言えるでしょう。

図表⑦各食用油購買者グループ別・減塩商品(加工食品)の1人当たり買上点数(年間)

顧客データ分析ソフト「Customer Journal」とは?

Customer Journalは、顧客の変化を「見える化」できるシステムです。
個店ごと・顧客ごとの購買状況を分析でき、購買金額の変化が分かります。

また、商品の支持年代層やリピート・同時購買といった購買傾向も分かるため、商品の特性を把握することもできます。
会員の住所情報と購買情報を組み合わせ、商圏の購買力の分析なども可能ですので、
顧客分析システムをご検討している方は、下記画像をクリックして詳細をご覧ください!


本記事は、スーパーマーケット専門情報誌「食品商業」にて弊社分析推進室の清原和明が連載しているものであり、株式会社アール・アイ・シー社の承認の上掲載しています。

出典:食品商業2024年2月号「200万人の顧客データが語る「こうすればもっと売れる!」第34回」

データアナリスト紹介
清原和明
1981年ダイエー入社。95年西明石店店長、98年九州SM営業本部北福岡ゾーンマネジャー、99年九州SM営業本部エリアマネジャー、2001年営業企画本部FSP推進部長、05年近畿販売本部営業部長に就任。08年消費経済研究所に出向し、常務取締役マーケティング担当就任。その後、ダイエー関東営業本部営業部長を経て、12年データコム分析推進室室長就任
掲載情報
こちらの記事は、食品商業4月号に掲載されています。
※外部サイト(Fujisan.co.jp)に遷移します。
食品商業を購読する